エディタ、いまはもうだいたいVScodeだけでやっている。昔はEmacsだったけど、完全に脱却してしまった。もう一切使っていない。
VScodeへの移行
あれは2016年のことだったか。それとも2017年? そのころにVScodeに移行したのだと思う。それまではずっとEmacs使いだったけれど、同時にもう何年も、いいかげんやめようと思っていたのだった。正直自分はEmacsを使いこなしていなかったし、Emacsラブということもとくにない。手に馴染むから使っていただけのことだった。それまで、たとえばIntelliJやEclipseを試したこともあったが、重さが気になったり、しっくりこなかった。社内C++業だとなかなかうまく動かないという事情もあるけれど。そういえば一瞬だけちょっとAndroidのことをやったことがあったときはIntelliJを使ったと思う。
さて、そんなわけで「もうEmacsじゃないだろう」とはずっと思っていたけれど、代替物がなかなかないなと思っていたころに、試してみるかと思って使ってみたのが当時流行っていたAtomと、出始めで勢いのあるVScodeだった。で、そのとき試してみたところVScodeのほうがちゃんと動いたのでそっちにするか、と思ってそのまま。VScode / Electronへの理解はまったく深まっていないのだが、なんとなく使えるのでそのまま使っているという、ある種堕落したような使い方をしている。凝った設定はなにもしていない。Emacsからの脱却が目的なのでキーバインド等もいじっていない。
Chromium規模のC++だと標準のモードはけっきょくあまり役に立たないのだが、さいわいChromium内で開発者向けの設定tipsが公開されているので、それをありがたく参照させていただいている。clangdを使った設定がよく動いているのでそれを利用している。OS側でのGo言語利用も、ちょっとだけGOPATH設定などをカスタマイズしているだけで、VScodeで使っている。Goland/CLionはちょっと興味あるけど、使ったことはないなあ。
リモートワークとエディタ環境
さて、2020年になって大部分の時間をリモートワークとして自宅から仕事するようになった。自分の場合、開発用のワークステーションは会社内に置きっぱなしのままで、手元の環境はChromebookだけという状態で仕事をしている。そうすると、sshだけで作業を完結させたくて、コンソール内で動作するテキストエディタに利点が出てきた、ように思える。2020年リモートワークの時代から、コンソールエディタの復権があったりするだろうか?
などと妄想するものの、自分の場合はそうなっていない。実は自分は会社に出勤して仕事してたときから、ずっと手元の操作環境はChromeOSにしていて、開発用ワークステーションへはリモートアクセスしていた。VScodeはリモートデスクトップで接続してそこから使うかたちにしている。リモートデスクトップだとレイテンシが気になるところだと思うのだけど、社内で仕事をしているかぎりはストレスを感じることはほぼなかった。これが自宅からだとどうなるか……と戦々恐々だったが、おもいのほかなんとかなっているので、そのままvscode on remote desktopというスタイルで仕事を続けている。
みんなどうしているんだろうか。自分のごく狭い範囲を観測するかぎり、リモートデスクトップは極端なパターンで、たいていの人はローカルに開発環境を持っていて、そこで開発をしているような気がする。やっぱりコンソールエディタの復権ということはないかな。それに復権するべきコンソールエディタというものの選択肢があまりにもないわけですが。
リモートワーク開発環境どうでしょう。> morrita
vim
ところで今年は Advent of Code を完走してみたのだが、Go言語を使い、コーディングにはおもにvimを使った。手元のChromebookのLinux環境を使っていたので、あんまりヘビーウェイトなもので書きたくない、というわけでvim。gvim使ったりしたけど途中でふつうのvimに移行してしまった。vimのGo言語プラグインはわりとよくできていて不満がない。
ところで、仕事ではだいたいVSCodeだと書いたけど、ちょっとしたことにはやっぱりvimを使っている(なんせgit commitしたらvimでコミットメッセージを書いている)。Emacsからは脱却できたけど、vimを完全に追い出すことはできていない。やっぱりコンソールエディタなのか……というのはふざけているにすぎないが、vimはどこででも動くし役に立つ。でも正直なところ、vimにはいまさらbetしたくないし、凝った設定も入れたくはない。ちょっとしたことを書くのに使うのみにとどめていたい。