自分もjmukに似てて、VS Codeです。 以前のように自分でいじったエディタを使ったりはしてないですね。 あまり面白みは無いですが、それが何かの結論を表している気もする。
現在のエディタ環境
メインはVS Codeでエディタ作業はプログラム以外もこれでやっている。 Cloudとかターミナル上の作業ではvimも使っている。カスタマイズ無し。
また、Android開発はAndroid Studioで、iOSはXCodeで、Qt開発はQtCreatorを使っている。 これらのIDEを使っている時間もそれなりに長い。 自分はデフォルト教の熱心な信者なので、 全て基本はカスタマイズ無しのデフォルトで使っていて、 各環境に自分の方を訓練で適応させている。
RascalとIDE体験
自分は昔、xyzzy というエディタをいろいろいじったカスタム版を自分でビルドして使っていて、lispもかなり書いていた。 かなり重度のEmacs系エディタ派閥だった。
ところが2005年に Microsoft 社内向けの簡易版VSであるRascalというのを使うようになり、 これがめちゃくちゃ出来が良かった。 今振り返るとこの時がEmacs系エディタ派からIDE派に鞍替えした瞬間だったと思う。
Rascalは、外にリリースされた物ではVisual C# Express Editionに近い。 だがRascalはよりエディタ的に使えて、小さいのでインストールもすぐに終わって、 デバッガもついててリファクタリングブラウザも補完もちゃんと動いた。 テストサーバーでテストがこけた時なども、ログインしてちょろっと持ってきてデバッグに使えて良かった。 このRascalが自分的な最初の現代的なIDE体験で、 これ以降メインの環境はIDEにしようと思い、IDEの学習に多くの時間を投資するようになった。
この2005年が自分には画期だったと思う。 世の中もIntelliJが革命的な進歩を果たしたのは2004年という事になっていて、 この2004年〜2005年あたりにIDEの時代が到来したんじゃないか。
今回のトピックでもVS CodeとIntelliJ系列がほぼ全てを占めているので、 15年かけてJavaとC#以外の環境にもその2つが浸透したんじゃないか。 だが15年の間にはそれなりに回り道もあった。
それ以外のIDEとしてのVS Code
Rascal以後、全てがIDEになってめでたしめでたしになるかと思っていたが、その後クラウドの時代が来ると、 スクリプトなどを書く事が増えたり設定をしてないターミナル上(EMR上のインスタンスの中とか)での作業が増えて、 vimとか原始的な環境で作業をしてた。
この辺の時代になると、自分の環境は、
- IDE上の開発
- IDE以外での開発
の2つが大きく分かれた別の世界になっていた。 IDEは日々進んでいて新しい機能が入っていく。 一方でIDE以外での開発は昔から変わらぬ環境。
IDE以外の環境ももうちょっとなんとかならんかなぁ〜と思っていた所にVS Codeが登場した。 触ってみると昔のRascalっぽい。いいねっ!と一気にファンになり、 IDE以外の世界にもIDE的な物がやってきて、以後みんな幸せに暮らしましたとさ。
vimの台頭
自分は長らく Emacs 系エディタに多くの時間を投資していたが、 IDEの時代、そのあとクラウドの時代が来てみると、Emacs系のエディタは不便さが目立つようになる。 一方でvimは自分のマシンでない一時的な環境での作業やIDEの隙間のちょっとした作業にいい感じにミートして、 それ以外+vimという形で割と皆が使うようになってきた(気がする)。 自分もそうだしjmukもそうだと言っている。
vimの方がEmacsよりもむしろ現代的なのは、逆説的で面白いなぁ、と思うのだった。